「未経験でも転職できるの?」「何から準備すればいいかわからない」という状態でこの記事を開いた方がほとんどだと思います。
結論から言います。未経験転職は可能です。ただし、準備の順番を間違えると遠回りになります。
この記事では、未経験転職の全体像を6ステップで整理したうえで、各ステップで何をすべきかを解説します。
未経験転職の6ステップ全体像
まず、未経験転職の全体の流れを把握しましょう。
| ステップ | 内容 | 目安期間 |
|---|---|---|
| Step1 | 転職の目的を明確にする | 1〜2週間 |
| Step2 | 目標職種・業界を決める | 2〜4週間 |
| Step3 | スキル・経験の棚卸し | 1〜2週間 |
| Step4 | 書類作成(CV・職務経歴書) | 2〜3週間 |
| Step5 | 応募・面接 | 1〜3ヶ月 |
| Step6 | 内定・退職・入社 | 1〜2ヶ月 |
全体で3〜6ヶ月が一般的な目安です。在職しながら転職活動を進める場合は、6ヶ月程度を想定しておくと余裕を持って動けます。
Step1:転職の目的を明確にする(最重要)
未経験転職でつまずく人の多くが、この最初のステップを曖昧なまま進んでいます。
転職の目的が曖昧なまま活動すると、面接で「なぜ転職するのか」「なぜ未経験でこの職種を選んだのか」という問いに答えられません。
▼転職の目的を整理するために答えてほしい問い
- 今の仕事で何が不満か(環境・仕事内容・収入・将来性)
- 不満の原因は今の会社固有か、業界・職種全体の問題か
- 転職後、3〜5年でどんなキャリアを歩みたいか
- 新しい職種・業界を選ぶ理由は何か(「なんとなく」では転職活動は通らない)
転職の目的は「現状からの逃げ」ではなく「次のキャリアへの意思ある選択」として言語化することが重要です。
炭田一樹「今の職場が嫌だから転職」は動機として正直ですが、面接での説明が難しくなります。「次にやりたいことがあるから転職」という形に整理することで、話が一貫します。
Step2:目標職種・業界を決める
未経験転職において、最も重要な判断が「どの職種・業界に転職するか」です。
未経験転職が通りやすい職種
| 職種 | 理由 |
|---|---|
| Webマーケター | 即戦力より成長性を見る企業が多い |
| 法人営業 | コミュニケーション力・熱量を評価 |
| ITエンジニア | スクール卒・ポートフォリオで代替可能 |
| 人事・採用担当 | 経験より人柄・論理性を重視することが多い |
| 編集・ライター | 実績(記事)で代替可能 |
未経験転職で気をつけるべき職種
医師・弁護士などの資格職や、高度な専門技術を要するポジション(シニアエンジニア等)は、資格・実績なしの未経験転職は難しいです。
職種選びの基準
転職後も長く働くために、以下の基準で職種を選ぶことをおすすめします。
- 成長市場か:10年後もその職種・業界の需要があるか
- 自分の強みが活かせるか:前職の経験・性格特性が役立つ文脈があるか
- 年収のキャップがないか:スキルに比例して収入が上がる職種か



「とりあえず転職できればいい」で職種を選ぶと、2〜3年後に再転職する羽目になります。「この職種で5年後にどんな人材になれるか」まで考えて選んでください。
Step3:スキル・経験の棚卸し
転職活動前に、現職での経験・スキルを整理します。
未経験転職において、「前職で培ったもの」は転職先の業務に直接つながらなくても、「ポータブルスキル(職種を超えて使えるスキル)」として評価されます。
ポータブルスキルの例
| スキル | 前職での具体例 |
|---|---|
| 課題解決力 | 業務改善・コスト削減の経験 |
| コミュニケーション力 | 顧客対応・社内調整の経験 |
| 数値管理能力 | 売上目標達成・予算管理の経験 |
| プロジェクト管理 | 複数業務の並行管理・スケジュール調整 |
これらを「〇〇の場面で、〇〇という行動をして、〇〇という結果を出した」という形で言語化しておくと、職務経歴書・面接の準備になります。
Step4:書類作成(履歴書・職務経歴書)
未経験転職において、書類は「過去の実績を伝えるもの」ではなく「この職種に転職する理由と意欲を伝えるもの」として書きます。
職務経歴書で意識すること
- 前職の業務内容を羅列しない(→ 成果・学び・活用できるスキルを強調)
- なぜ未経験でこの職種を選んだかを明記(→ 転職の必然性を示す)
- 準備していることを書く(→ スクール受講中・資格勉強中なども有効)
転職活動を有利にする事前準備
転職活動を始める前から、以下の準備を進めておくと書類・面接の質が上がります。
| 準備 | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 資格・スクール | IT系(AWS・Python)、マーケ系スクール受講 | 意欲と準備を示せる |
| ポートフォリオ | 個人ブログ・GitHubなど | 実績で代替可能 |
| 副業・フリーランス | 転職先の職種を副業で試す | 実務経験として使える |
スクールやリスキリングについては、転職後の職種が明確になった後に検討するのがおすすめです。先にスクールに通ってから職種を考えるより、職種を決めてから必要なスキルを習得する順番の方が無駄がありません。



未経験転職で落ちやすい書類の共通点は「なぜこの職種なのか」が書いていないことです。過去の実績ではなく「この転職の必然性」が伝わる書類を作ってください。
Step5:応募・面接
未経験転職の面接で問われる質問は、おおむね以下の3パターンです。
| 質問 | 準備の方向性 |
|---|---|
| なぜ転職するのか | Step1で整理した目的を、前向きに言語化 |
| なぜ未経験でこの職種を選んだのか | 具体的な理由+準備していることを伝える |
| 未経験であることをどう乗り越えるか | 行動ベースの回答(〜を学習中、〜で実績を作った) |
転職エージェントを活用する
未経験転職では、転職エージェントの活用が有効です。
▼エージェントのメリット
- 非公開求人への応募ができる
- 書類・面接のフィードバックをもらえる
- 業界・職種への理解が深まる
- 面接日程・条件交渉をエージェントが担当してくれる
複数のエージェントに登録して、担当者との相性や求人の質を比較することをおすすめします。


Step6:内定・退職・入社
内定後は、以下のタスクが発生します。
| タスク | 内容 |
|---|---|
| 内定承諾 | 条件確認・承諾書提出 |
| 退職手続き | 上司への申し出・引き継ぎ・退職書類 |
| 入社準備 | 業務の予習・必要なスキルの先取り学習 |
退職手続きには、一般的に1〜2ヶ月かかります。転職先の入社希望日から逆算して、退職の申し出タイミングを決めましょう。
未経験転職で失敗しないための3つのポイント
①「準備が整ってから動く」をやめる
未経験転職で多い失敗パターンは、「完璧に準備してから転職活動を始める」という考え方です。
転職活動を始めること自体が最大の準備です。応募・面接の経験を通じて、自分に足りないものが見えてきます。「まず動いて、動きながら磨く」サイクルで進めましょう。
②20代の今が、未経験転職のゴールデンタイム
企業が未経験者を採用する最大の理由は「成長への期待」です。この期待値は年齢とともに下がっていきます。
特に25歳前後は未経験転職の最もハードルが低い時期です。動き出すタイミングは早ければ早いほど選択肢が広がります。
③転職エージェントを早期に活用する
転職エージェントは「転職を決めてから使うもの」ではありません。転職を検討し始めた段階から相談できる場所です。
市場状況・求人の現実・自分の市場価値を早期に把握することで、転職の方向性がより明確になります。
よくある質問
- 未経験転職はスクールに行ってから方がいいですか?
-
先にスクールより、先に転職先の職種を決めることをおすすめします。職種が決まれば「何を学ぶべきか」が明確になり、スクール選びの判断基準もできます。また、転職後にOJTで学ぶ方が、スクールより速く成長できることも多いです。
- 未経験転職で年収は下がりますか?
-
職種・業界によります。ITエンジニア・Webマーケターは中長期的に見ると前職より年収が上がるケースが多いです。最初の年収より「3〜5年後の年収のポテンシャル」を重視して職種を選ぶことをおすすめします。
- 転職活動中は会社に言わない方がいいですか?
-
会社に言わずに進めることが一般的です。内定が決まって退職の意思が固まってから伝えましょう。
まとめ
▼未経験転職の6ステップ
- 転職の目的を明確にする
- 目標職種・業界を決める
- スキル・経験の棚卸し
- 書類作成
- 応募・面接
- 内定・退職・入社
「準備してから動く」ではなく「動きながら準備を整える」。 これが未経験転職を最短で成功させる考え方です。









